Columnコラム
事業のスムーズな立ち上げ方
2008 年 12 月 9 日会計事務所は、企業が産声を上げるときから経営者の方々とお付き合いが始ります。
今まで様々な業種の事業の立上に関わってきました。
設立の時、「どのような事柄」、「あぶないモノ」に注意しなければならないのか、
いくつもの事業の立上に関わっているとその事業のプロでは無いまでも、プロとは
違う側面からの事業の見方がわかってきます。
先日から某事業の立上について、アドバイスをしています。
この事業では大手マーケティング会社の市場調査を含めてアドバイスを行っている
ところです。
会計、税務などのバックオフィス業務の立上も含め、私共が今まで経営者の方々
と打合せした内容について書き出して見ます。
通常の会計事務所が行っている業務ではないかもしれないですが、少しでも経営
者の「気づき」になれば会計事務所としての冥利に尽きるものはありません。
1.立地条件
装置産業となると、まず立地条件が重要です。その商圏がどの程度かを含め
て考えます。
2.ターゲッティング
事業を行う上で売上のターゲッティングは重要です。(B TO Cの場合は)
性別に加え、年齢層も考えなければなりません。
3.設備投資
店舗の内装もゴージャスな方が良いのか、それとも清潔だけどシンプルな方が
良いのか、大衆向けなのか、それとも富裕層向けなのか、このあたりも考慮
します。
4.人材
営業、サービスに重きを置くのか、それとも機材に重点を置くのかで採用する
人材が異なってきます。「営業」、「事務」、「企画」の3本柱が社内にいることが
理想です。
5.原価管理(利益管理)
サービス業を行う上では「一人当たり売上高」、製造業種では「一人当たりの
生産効率」を初めから管理しておくと、経営計画を立てる上で楽になります。
6.提携企業
こちらが「技術的」に優れている場合は、「スケール」で優れている企業と組ん
でみることも重要です。いかにシナジー効果を発揮できる取り組みをプロデュース
できるかです。
7.差別化
「特許」などがあれば別ですが、そうでない場合は「どの部分」で他の同業種と
差別化が行えるかを考えなければなりません。
8.資金繰り
無駄な資金は必要ありません。「適切な投下資金」が「適切な時期」に「幾ら」
必要か、その資金パイプもネゴしておきます。
9.経営方針
事業をどのスケールまで「人」、「モノ」、「カネ」を動かすか、またそのスケジューリングを
決めることも大事です。目標を持つと経営は変わるものです。